#建築めぐり#設計デザイン林
2024/07/27
網走監獄
こんにちは!リビコン設計デザインの林です!
先日、我々は社員旅行に行ってきました!
今年は北の大地「北海道」!
涼しいと期待していたもののすごい猛暑で、運動不足の私は終日バテバテ、、
そんな中ですが、広大な景色に囲まれる爽快感を堪能することができました🌱
さて、今回はそんな北海道での建築探訪についてです!
この旅行で様々な場所を訪れましたが、一番楽しみにしていたのは網走市にある網走監獄です!
明治時代に収容者の手によって施工されたこの監獄は、日本一厳しいと言われていたそうです😨
この建物で私が注目したのはその「建築様式」です。
網走監獄が建てられた明治時代というのは、幕府体制から天皇制に変化したり、ペリー来航で西洋の文化が日本に広まった時代でした。
その時代を象徴するかのように、西洋の小屋組みであるトラスや室内装飾の尖頭アーチ等の日本には無かった装飾が所々に設えられており、見事な「和洋折衷建築」に仕上がっていました!
一番の見どころである「舎房」はクイーンポストトラスという洋小屋でした。(↓)
外観を見比べると一目瞭然です。(中:庁舎/下:教誨堂)
このように同じ敷地内に様々な様式が混在している建築は珍しいのではないでしょうか。
歴史の移り変わりの狭間にあったという時代背景を建物から感じられました。
設計元が司法省であることもまた、定まらない様式の理由なのかなと思いました。(時代に左右されているという意味で)
(左:天井装飾と照明/右:尖頭アーチの建具)
教誨堂の室内ですが、よく見ると窓は全て「上げ下げ窓」(イギリス)ですね。この窓も日本家屋には本来ありませんでした。
他にも、照明器具は「シャンデリア風」(ギリシャ)で建具には「尖頭アーチ」(フランス)、さらに壁と天井の見切りには「モールディング」(ギリシャ)、「腰板」(エジプト・フランス)などなど、、!
ところが外観を見てみると、入母屋屋根(イリモヤヤネ:伝統的な日本の屋根の形)の妻面の破風部分には立派な懸魚(ケギョ:日本建築でお寺などにも使われる屋外装飾)があります。
外観はゴリゴリの日本建築なのに内装はめっちゃ西洋建築って感じです。
これは何度訪れても楽しめそうです。
このような時代背景が如実に建物に表れたのも、当時まだ発展途上だった網走という土地で、なおかつ監獄という巨大な建物を建てるため長期的な工事が不可欠であったからではないでしょうか。
様々な条件が結びついて、この折衷型監獄が誕生したのですね。
愛知でななかなかお目にかかれない貴重な体験ができました!😊
敷地も広くて見ごたえバッチリですので、北海道旅行を控えている方は是非一度訪れてみて欲しいです!
以上、暑さに弱い林がお届けしました!
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