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2024/03/02
バリアフリーリノベーションで安全な住まい造り
こんにちは!リビコン設計デザインの林です!
名古屋市美術館で開催されている「サグラダ・ファミリア展」に行ってきました。
140年にも及ぶ建築工事に完成の兆しが見えてきたそうで、この時代に生きていることを嬉しく思いました。
建設に携わりながらも完成を見れなかった人もいれば、完成後の時代ではこの計画の壮大さを感じられないと思うからです。
今回の展覧会で計画の全貌や、建築家ガウディのバックグランド、その天才的な発想の裏側を知ることができました。
この記憶を保っているうちに実物を見てみたいとすごく感じました!🏰
何も知らずにただ見るよりも、裏側を知った今こそより多くのことを感じられると思います。
とはいえ、まだまだ知らないことは沢山あるのでいつか来るその日に備えた準備の第一歩といったところです。
完成を目指す2026年が刻一刻と迫っていますが、今からとても楽しみです🎵
さて、そんなウキウキしている林から今日はタイトルにもあるように「バリアフリー」についてお話したいと思います!
バリアフリーで安心の暮らしを
家族の介護が必要になったとき、中古マンションリノベをご検討されてみてはいかがでしょうか?
介護される方の快適で安全な暮らしと、介護する方の負担を減らすことはとても大切だと私たちは考えます。
リノベーションとは、注文住宅のように自由度の高い選択肢です。
中古マンションリノベにおける、バリアフリーの工夫をいくつかご紹介します!
介護のしやすさを左右する動線計画
まず一番に考えたいのはまさに「動線」です。
大切なのは「短くシンプル」な動線であること。
普段生活をする居室と生活の必需である「トイレ・浴室・洗面台」を近づけることで、移動の負担が軽減されます。
中でも、トイレの介助は使用頻度も高く、ニオイ対策や衛生品の収納スペース等、考慮すべき点も多いです。
また、介護をする方、される方の居室の動線もシンプルにしておくと良いでしょう。
夜間はすぐに駆け付けることのできる距離だと安心です。
もしも室内を車いすで移動する場合は居室→トイレ・浴室→洗面台の動線とそのスペース確保を考慮し、無理なく移動できる工夫が大切です。
また、なるべく直線的な移動を心がけ、曲がり角のない計画が望ましいでしょう。
バリアフリーの工夫ポイント
① 段差をなくす
バリアフリー住宅という言葉を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、段差のない家ではないでしょうか。
玄関の段差を無くすことは難しい場合が多いですが、廊下からの全ての段差を解消することはリノベーションで実現することができます。
段差があるマンションは、主に床下の配線や配管の勾配を設けることが要因です。
置床工法を活用して、配線・配管に必要な最も高いレベルを基準としフラットな床を計画をしていきます。
スロープを造る場合には、安全に利用できる勾配は法的に1/12とされています。
10mmの高さをスロープで解消するためには、水平方向に120mmの距離が必要ということを意味しています。
バリアフリーの基本である段差解消については、実際の寸法を体感しながら検討されることをおススメします。
② スペースにゆとりを設ける
室内での移動を車いすとする場合はゆとりを持った寸法計画が必要です。
幅650mmの車いすの通るスペースとその左右に余裕幅を設けるため、廊下幅1000mm程度は設けることがベストです。
手摺の取付も考慮し、ゆとりのある廊下幅を検討しましょう。
また、洗面脱衣室やトイレ等、衣類の着脱を要するスペースにも注意しなければいけません。
ほかにも、段差ができてしまう玄関にも余裕があると安心です。
一つ一つの生活を想像しながら、介助するために必要なスペースを検証しましょう。
③ センサー付きの照明計画
廊下やトイレ等、夜間に利用する場所にはセンサー付きのライトをおすすめします。
照明スイッチを押すという動作自体を忘れてしまったり、手を手摺から離すことになるため転倒のきっかけとなってしまいます。
しかし、長時間の滞在ではライトが消灯するため、本体にセンサーが内臓されているものではなく、スイッチで操作できるタイプを選ぶと良いでしょう。
④ 使いやすい「高さ」の計画
車いすでの生活では、高さにちょっとした工夫を取り入れるだけで過ごしやすくストレスフリーな住まいになります。
洗面台の高さは750mm程度であると椅子に座ったまま使用することができます。
また、足を入れられるよう流しの下部に収納は設けずスペースを確保することで、洗面器にめいっぱい近づくことができます。
タカラスタンダードより
また、車いす利用者が使用するためのコンセントとスイッチの高さに注意しましょう。
床面から400mm~1,100mmの範囲内に計画すると、無理なく使用することができます。
一般的な床上のコンセントは床面から250mmであることが多いので、低すぎるイメージです。
車いすに座ったままだと、低い位置まで手を伸ばすことは困難となります。
照明等のスイッチ高さは床面から1,000mm程度がベストです。
しかしこれらはあくまでも基準ですので、利用者の体格を考慮してもっとも使いやすい位置に設置しましょう😊
⑤ 扉の計画
基本的には引き戸を標準として考えると良いでしょう。
引き戸の場合、開き戸に比べて間取りの自由度に制限がかかってしまいますが、開き戸は高齢者や介助者にとっても大変なものです。
また、価格も開き戸に比べると比較的上がってしまいますので、生活のメインとなる動線箇所だけでも採用することをおススメします。
⑥ 温度管理
高齢者にとって危険な温度差。
それにより引き起こされる健康被害をヒートショックと呼びます。
ヒートショックが起こると、めまいや立ち眩みから、転倒してしまい大きな怪我につながります。
浴室内の場合は溺水の可能性もあり、とても危険です。
ヒートショック対策として、浴室を寒さ対策のできる最新のユニットバスにすることや、起居のあるトイレ、脱衣のある洗面脱衣室に暖房機を設置するなどがあげられます。
他にも床暖房を取り入れることもおススメです。
マンションリノベでも床暖房は実現可能です。
段差のように目には見える弊害ではないため、忘れてしまいがちなのに危険度が高い温度管理問題。
是非採用を検討してみて下さい。
マンション選びが大切
ここまで上げたバリアフリーリノベーションを実現するためにも重要となってくるのがマンション選びです。
リノベーション前提として中古マンションを探す場合には、工事内容を踏まえてマンション探しをする必要があります。
床下に配管するスペースがあるかどうかや、間取りの自由度の高い構造であるか、マンションの管理規約の制限の確認など。
ニーズに適したマンション選びには、構造や管理規約のチェックは必須なのです。
また、専有部分だけでなく、共有部分や立地もチェックしましょう。
● 共用廊下の幅にゆとりがある
● エレベーターの乗り降りにストレスがない(スペースや段差など)
● 雨の日に駐車場まで傘をさす必要がない
これらはあくまでも一例ですので、実際の細かなニーズに合わせて確認を行うことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
バリアフリーな住まいとは、段差がないだけではありません。
とは言っても介護のライフスタイルは様々ですので、介護する方、される方、双方のバランスで検討してみてください。
また、このような介護を必要とする方のためのバリアフリー工事は、助成金の対象となる場合がありますのでそのようなご相談もお待ちしております。
また、リビコンならニーズに合わせたバリアフリー工事が可能な物件探しから対応しております。
資金面のご相談も承っておりますので、是非お気軽にご相談ください。🙌🏻
林
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